最近、お庭の消毒のご相談やご依頼を多く頂いております。
今年は特に、チャドクガ(茶毒蛾)の幼虫、いわゆる毛虫が公園などで例年より多く発生し、地域によっては行政が消毒などの対策を行っているところもあるようです。
チャドクガ(茶毒蛾)の幼虫は4月から10月にかけて年2回孵化し、若齢のうちは一箇所に集まって固まっていることが多く、数十匹が頭を揃えて並び、葉を食べています。特に、ツバキ、サザンカなどツバキ科の植物の葉を好みますが、成長するにしたがって様々な木に拡散し、食欲旺盛で放っておくと木が一本まる裸にされてしまうこともあります。
園芸的被害も甚大ではありますが、やはりチャドクガの「毒」には特に注意が必要と言えるでしょう。チャドクガ(茶毒蛾)は、生涯を通じて毒針毛を持ち、触れてしまうと2~3時間してかぶれを生じて赤くはれ上がり痒くなります。一度この毒針毛に接触すると抗体が形成され、2度目以降アレルギー反応を引き起こす事も多く、1回目より2回目、3回目の方が症状が重くなるケースが多いと言われています。
また、痒みを感じて掻き毟ることで知らない間に断片が細分化し、体の広範囲に発疹が生じる場合もあります。さらに、ひどい場合には、発熱やめまいを生ずることもあり、そのままにしておくと長期にわたってかゆみが続くので、被害にあってしまった方には速やかに医師の診察を受けることをおすすめいたします。
毛虫の被害を最小限に食い止めるための予防策としては、薬剤散布をはじめとした消毒はもちろんのことですが、まずは幼虫が一箇所に集まって固まっていることが多い若齢のうちに駆除することが挙げられます。そうすることで、幼虫が成長して拡散してしまうことを防ぐことができ、2回目以降の発生もかなり減らすことができると言われています。
そのためには、早い段階で剪定を行うことで風通しを良くしておくことが重要ですので、お時間のある方は被害に合われる前に、お庭のお手入れをされてみるのも良いかもしれません。その際は、幼虫の脱皮殻や、殺虫剤散布後の死骸、作業服にも注意が必要ですので、取扱いに十分ご注意下さい。
もちろん、「庭師ぎん」、いつでもご相談・ご依頼お持ちしておりますので、是非ご連絡くださいませ。